初老のご婦人が見えら…

初老のご婦人が見えられた。40年前顔に火傷を負ったそうだ。母親に志張で治らないなら医者に行っても治らないと言われ温泉水をガーゼに浸し、人知れず毎日行った。うら若き乙女時代。今も美しいが以前も美しかったに違いない。火傷の面影はなかった。名湯は親から子へ子から孫へ語り継がれる。